図10-3
その動きを表したのが図10-3です。
簡単に言えば高さに違いが生まれようともDFユニット内の隣の選手との「距離」を変えないという仕組みです。
鎖全体の線の形は変化しようともお互いを連結している一つ一つの輪のサイズは変わらないのと同じです。
前にプレスに出た選手(左CB)の隣の選手(右CB)が同じ幅のままポジショニングしているとその2人の間を狙われやすいからです。(図では左FBは元の位置のままでも左CBとの距離が広がっていないのでこのままで構いませんが、角度によってはプレスに出た選手の両隣が絞らなくてはいけないときもあります。)
空中戦での周りのダウンや「キーパー!」の後のゴールカバー同様、問題が表面化されづらい現象でありますが、まずはあるべき姿をきちんと認識させたうえで臨機応変を奨励できる環境づくりを試みましょう。
※「専門家のサッカー解説書 クロスに対する守備 ②」より抜粋