「守備が弱いから守備の時間を減らしたい」ゆえのポゼッションフットボールのチョイスに
「少人数でのカウンター中心のサッカーでは間伸び化が起きて攻から守への切り替え時にMF(ミッドフィールダー)を使われやすい(図3)、そこにプレスをかけられないとなると自陣の深いところまで下げさせられてしまう、ハイボールを放り込まれた場合、力負けしてしまう(図4)」
といった経緯などが窺えるということです。
図3
図4
攻撃に人数を割くサッカーをするにしても
「攻撃の基本 Dispersal(分散)にのっとってワイドでダイナミックなサッカーを展開するとボールを奪われた直後に十分なプレスをかけられず、相手にストレスフリーでディフェンスラインの裏にボールを放り込まれてしまう、そしてうちの選手は相手のFWに比べて足が速くない」
といった経緯も同様に考えられます。(図5)
図5
よって奪われた後のことを考えて、プレスにすぐ行けるような距離感を保って短中距離のパスを中心としたポゼッションフットボールを目指すに至るわけですが、しばしばセットで採択される「逆サイドのアイソレート化」もそこにボールが配給されたときは絶対にボールロストしないスキルを持った選手が受け手になることが条件になります。(図6)
図6