プレッシングとリトリート(後退)の取り扱い方③(全7回)

 

 

自陣での守備、特にハイボールの対応が上手くないチームが採択したくなるプレッシングフットボールですが、それでは距離感さえ保っていれば「守備の弱いチーム」にも簡単に取り組めるものなのでしょうか。

 

先に答を言えば皆さんの想像通り「否」です。

 

第一に距離間が近くても守備の連動を隙なく遂行するためにチーム、ユニット、グループ間で訓練を繰り返さなくては効果的なプレッシングは手に入らないという難しさがあり、なおかつ局面によっては個人で判断をして動かなくてはいけないという個人戦術の高さも要求されます。

 

そしてそのうえで個人の判断(戦術)以外の守備スキルの高さも当然求められます。

これは先ほどの自陣ボックス(ペナルティエリア)内の空中戦の強さとはまた別のものです。(もちろん空中戦の強さもしばしば求められますが)

 

いわゆるPrimaryたち(一人であるとは限りません)の球際でボールを奪いきる強さであったり、タクティカルファールの上手さであったり、そしてSecondaryたちの守備範囲(≒スクリーン範囲)の広さであったりです。(Primary、Secondaryの説明はこちら

 

これは体のサイズも少なからず関係する分野の話です(図7、図8 ―少し大げさなサイズです)が、Primary相手に浮き球を出させられないくらい強くプレスをかけている、と判断出来たらSecondaryの選手たち自分マークを捨ててでも前に出てスクリーンに、相手の状態によってはそこからされにプレスに切り替えることもあります。(図9)

 

図7

 

図8

 

図9

 

 

これはレアルやバイエルンなどの強者がよくやるプレーですが、この背景には万が一このSecondaryがパスで通過されてしまった場合でも最悪Tertiaryのところが同数までなら相手を中に引き入れて勝負ができる、という算段もあってのことです。(図10)

 

図10

 

ちなみにペップ時代のバルサは場所によってはマイナス1になってでもプレスを優先させて、最終的にはオフサイドトラップを再現性のある戦術として採択していました。(図11)

似たような感じのことを昨シーズンのジダンもやってましたね。ちょいちょい裏目に出ていましたけど。

 

図11

 

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