・Pattern Practice
プレーヤーとボールの動きが事前に設定されている練習。(ドリル練習)
プレーヤーは実践に関連したポジションと役割を与えられ、フォーカスされている役割を務める。
場合によっては部分的に相手選手をセットすることもOK。
・Wave Practice
3つ以上のグループが(1チーム/2チームずつ順番などで)参加する2方向の練習。方向に関しては対向しているものから対向していないものまである。
攻撃と守備両方を連続して繰り返せるようにグループをセッティングする。
(*スペイン経由で輸入されたOleada(オレアーダ:「波」の意)という練習スタイルはこれを訳したものですが、その定義は少し異なります。)
・Advanced Technical Practice
新しい技術的要素を取り入れるために特別にデザインされた技術トレーニング。
あるいは既に取り入れている技術を高めるためのトレーニング。
・Squad Practice
Squadとはチーム(グループ)のこと。個の技術または戦術、責任などの側面に焦点を当てた、チームのニーズに合わせた練習で、要求される各ポジションの役割やプレースタイルに関連する。
・Skill Practice
テクニックと状況判断を結びつけるための対人練習。
(それ以前に行なっている)技術練習(Pattern Practiceなど対人ではないもの)と繋がりのあるもの。
プレーエリアの面積、プレーヤー数、ルールはスキル向上のテーマによる。
・Functional Practice
プレーヤーまたはグループが攻撃/守備時における役割、責任、そこで求められるスキルについて理解を深める練習。
フォーカスしたいエリアをプレーエリアとして切り取り、PrimaryとSecondary(後ほど説明)のみトレーニングに参加。
(例えばアタッキングサードでの右ワイドエリアでのペネトレーション(突破)プレーの理解を深めさせたいなどの理由で、ハーフコートのさらに右2/3のみをエリアとし、フォーカスするチームのGK、CBを1~2人、逆サイドのFBとそれぞれに相対する選手達を外す等のオーガナイズで行う攻守対抗のセッションのこと。)
・Small-Sided Game
11人未満でGKが参加する攻守の方向があるゲームトレーニング。
技術的、戦術的コーチングに有用でプレーの原理原則とチーム全体の理解の指導と相性がいい。
プレーエリアはプレーする人数による。
基本的には公式ルール適用だが一部変更も可。
フォーカスできるチームは片方のみ。
テーマも基本は一つまで。
・Phase of Play
エリアの面積は幅フル×深さは練習に応じて。(2/3使う練習が多い。)
チーム単位でプレーをするのでグループ、ユニット、チームの戦術理解を深めるのに最適。
基本的には公式ルール適用。
フォーカスできるチームは片方のみ。
テーマも基本は一つまで。
それでは次章で指導中に気をつけたいポイントを確認しましょう。
※「専門家のサッカー解説書 Foundation」より抜粋