図11
「選手の特徴」の活用法①
「選手の特徴」の活用法②
「選手の特徴」の活用法③
例えば元々は中盤の選手だったCBなどファーストタッチなどの個人スキルが高い選手がこの守備のファーストユニットの脇腹(2FWの横)を取ることができる状況などです。
このエリアでは同数になっているのでいくらCBの足元のスキルが高いと言ってもGKのサポートの重要性も増します。
つまりGKの足元のスキルもそれなりにあるということです。(図11)
このようなケースではDMがCB-FB間に入る必要はなくなり、WM-CM間に入ったりそのままのポジションでCBをサポートしたり、リスク管理のためにCB間に入るなどの選択ができます。
こういったタイプのCBを抱えているチームはCM-WM間のゲートにパスを通すか、図で言うと左WMの守備ベクトル(警戒心)が内側に向いたら右FBにボールを送ることもできます。
また対角(左WG)も視野に入れることもできます。
そしてGKの足元のスキルは標準、DMはセンターでのメトロノームは苦手で前を向いた状態から中短距離のパス配給は得意、しかし長距離のフィードはできない、CBはそのロングボールが得意、というチームの場合は、DMをCB間に下ろしてそのCBがスナイプ役(ディフェンスラインの裏やMFユニットのゲートにボールを通す役)になるのも効果的です。(図12)
図12
ここまでの解説でDM、FB、CBの特徴に合わせたビルドアップ時のシステム(プレーモデル)いくつか解説してきました。
CBとGKの足元が優れているおかげで最終ラインを(GKと)2枚でシェイプできる場合を除いて、2DMの1人はCB間にせよCB-FB間にせよディフェンスライン(またはその近く)に吸収されます。
それではディープビルドアップ(ファーストビルドアップ)を相手の1st-2ndユニット間(FW-MFユニット間)のセンターでプレーするのは、あるいは1stユニットと(特に)2ndユニットの操作を試みるのは、残されたもう片方のDMだけになるでしょうか。